「たいしたこと(金額)ではない」というのがM信託銀行がいつもに私に主張してくる言葉です
いろいろセールスを経験してきた人間として言わせてもらえば、この言葉はセールスマンが決して言ってはならない言葉だと思います
たいしたこと(金額)かどうかというのは顧客の価値判断であってセールスする側が判断することではありません
セールスと言うのは顧客のニーズに合わせることで、セールする側が顧客に合わせろと言うのはおかしいですね
自分たちの仕事は高い価値があるのであなたのような価値のない顧客でも相手にしてやっているのだから文句を言うな、と言うのでは商売になりません
ところがこれを平然と言ってくるのが信託銀行です
自分たちの仕事には高い価値がある、という想いはベンツもBMWもフェラーリもルイヴィトンのセールスマンも同じでしょう
しかしオーナーの方ならご存じかと思いますが、彼等は決してそのような言葉は口にしません
もし価格がお気に召さない(高いという認識)のならばそれは仕方がないですね、というような低姿勢なのが普通ですね
しかし、このような姿勢が信託銀行、特にメガバンク系の信託銀行にはまったくと言っていいほどないのです
我々信託銀行が引き受ける遺言執行人としての10億円の相続の報告なんてたいしたことではない、報告書が気に入らないのはあなたが愚鈍だからだ、とでも言いたいようです
さて、これで1000万2000万の相続ならどうなるのでしょうか。ごみ扱いでしょうか
あるいはそんなものいちいち遺言信託を頼んでくるなとでも言うのですか
ある意味彼等は基本的なセールスのマナーを弁えていません
ところがそれでも、国家の後押しもあり、問題なく商売ができてしまう職業なのだ、ということだと思います
銀行、信託銀行というのは貧乏人は徹頭徹尾相手にしませんが、それだけでなく、ベンツやBMWと違って、貧乏人であることを非蔑んでくる存在であるとも言えます