「もうやらないよ」
これが兄の母の預金等の使い込みに対する、その後20年以上、死ぬまで言っていた言葉でした
実際は、預金の調査の結果、そう言ってる最中にも、兄による使途不明の多額の引き出しが、ずっと続いていました
その総額は不明ですが、やはり億単位であろうと想像をしています
もうやらない、というのは、兄の言葉を信じていたのだと思いますが、
兄の誓いの言葉とは裏腹に、預金通帳を見る限り、なんだか使い放題のようにも見えます
おかしな言い方ですが、
延々使い込みを続けていても、兄には母を信じさせる能力はあったと思います
これは到底私にはまねのできない能力です
億単位の母の預金をまったく母には告げず使い込み続けても兄には罪悪感がなかったようです
本来は自分のものなのだから、どっちにしても同じだ、ということだったでしょうか
しかし本来はすべて自分のものだという信念を持ちながらも、
相続裁判での自身の危険は認識をしていました
そしてその意識が、M信託銀行への公正証書遺言作成の依頼だったと思います