公正証書遺言というのは、
遺言は書かないと常々言っている被相続人に、本人にもそれが何の書類なのかほとんど理解できないうちに、遺言を書かせるために、相続人の一人が奥の手として使うものだと思っています。
普通に相続裁判をやったら自分は確実に負ける、自分に有利な遺言を書いてもらわないと、自分の人生は無くなる、老後の生活ができない、家庭も崩壊する、なによりも、自分のメンツが立たない。
こういう切羽詰まった意識が簡便な手続きの公正証書遺言に向かいます。
信託銀行はいろんなケースでの自社の利益のためにその仲介を行います。
相談に乗ってくれる銀行や信託銀行にその相続人の一人はこれで生き延びられる、と安堵しますが、
これを信頼につなげてしまうと、仮に、遺言無効訴訟で勝訴したとしても、弱みを握られる、というか、その相続人は生涯、仲介した信託銀行等の言いなりにならねばならないようなその後の落胆するような人生が待っています。
国際社会でも侵略される、というのは、多くの場合、侵略される国の内部にも問題があるものです
俺は公正証書遺言を手に入れた、もう怖いものなしだ、と大笑いしていられるのはどうやらそんなに長い時間でもなさそうです。