公正証書遺言というのは、
遺言者がそれを自分の意思で作成したかというのは周囲からはほとんどわかりません
内容の文案は公証人さんが作ります
公証人さんは自分が作った遺言の文面を遺言者に読み聞かせて、遺言者が頷いて印鑑を押せばそれで成立する、という、なんとも簡単な手続きです
これで何億、何十億の遺産を独り占めできてしまう、というのが現状です
他の相続人の同意や捺印は一切不要で、遺言者の銀行預金の自身の口座への払い戻しや不動産の移転登記を公正証書遺言の提出だけで行うことができます
こんな暴力的な制度が他にありますか？
遺産の使い込みなどで、相続分が目減りしてしまう相続人が、目減りを防ぎ、自分に有利な遺言を作ろうとすれば信託銀行等に依頼して簡単にできるわけです
ただ相続人の一人が独り占めするような内容の遺言だとほとんどは裁判に発展します
現在公正証書遺言の裁判が裁判所に溢れています
なんでこんな根拠のない強烈な権限を無から創り出すことができる制度を、国家が、寛大に、それを承認しているのか、
私にはまったく理解ができません
