公正証書遺言を作成している相続人の多くは、親の財産を使い込みしている、と以前書きました
ここでは公正証書遺言は使い込みによる特別受益によって自身の相続分がゼロになってしまうことから逃れるために利用されます
ほとんどの場合、親の善意を利用して、極大まで(ほとんど独占)相続分が拡大されます
だってお父さんが(お母さんが)言ってたんだから、という、小学生のような言い分と同じ次元の話をいい年をした大人が額に青筋で主張をします
また、生前にもし使い込みがばれていたとしても、お金は必ず返す、一生働いても返す、二度と使い込みはしない、だから親戚や町内の人達に言わないでおいていてくれ、と、さも改心した犯罪者のごとく親兄弟に主張をします
嘘をつけ、と、親はなかなか言えないでしょう
特に親が高齢でこれから使い込みをした息子に世話にならなければいけないとなると、
「そうだよねもうやらないよね。これから頑張ってね」と泣く泣く見逃すしかないでしょう
これが家族内ドロボーの常套手段です
しかし、そもそもお金は返すつもりなどなく、自分の不動産収入などでお金が溜まっても、使い込みの返済ではなく、平然と自分の事業やスポーツカーや娯楽に使ってしまいます
二度と使い込みをしない、と言うのも、大噓で、1~2年くらいはたしかに使い込みませんが、それ以後は以前と同じように、あるいは以前以上に、高齢の親の預金管理をしていることをいいことに、多額の預金をもう自分の金のように使ってしまいます
また家族内ドロボーの多くは、使い込みの原因となるところの負債の滞納でブラックリストになっていますから、
銀行から事業資金の融資をもらえません
そこで、親の不動産の売却を金融機関に持ち掛け、高層マンションの土地仕入れに血眼になっているメガバンクが、もう公序良俗もなにも見えなくなり、猛然と乗り出してきて、融資や相続など、ドロボーを援護射撃するようになります
そしてここで公正証書遺言の作成をグループの信託銀行が行うことになります
まさかそんなことあるのか?と思われますか?
あります。それが私の兄です