遺産は公平に配分すべき、という考え方の現在の我が国の法制度は正しいかと思います
また、特別受益というそれぞれの相続人の財産形成における寄与度を考慮している点もとても精密な良い考えです
しかし何故か、これらの素晴らしいシステムが、
公正証書遺言という、ある相続人の意思により公平さを捻じ曲げることがいとも容易な制度によって、
多くの家の公平な相続が粉々に破壊をされています
国家のスピーディーな相続税の徴収の確保が目的という気がしますが、
こういう場面でスピーディーさを追求するのが正しいことでしょうか
税収を増やすのは経済政策の景気対策によってなされるべきなのではないのでしょうか
度重なる消費税の増税や、免税事業者からの徴税とか、なにか違っているような気がします
極端な考え方かもしれませんが、バブル崩壊後、有効な経済政策を打てなかったことが、
消費税増税や、公正証書遺言の推進、遺言執行者への過大な権限付与にあらわれているような気がしてなりません
