母が最期の数年間を過ごした老人介護施設では、
いつも馬鹿話ばかりして笑っていて、
相続は気になってはいたけれど、話題にする時間は少なかったと思います
しかし、その間、兄や姉を信頼をしている最中にも、
何に使ったのか、定期的に多額の母の預金を熱心に使い込み、使い込みのことなど母に報告するはずもなく、
ある日、おそらくなんのことなのか理解できない中で、
自分の部屋に訪問してきた公証人や信託銀行の社員の言うとおりに、兄が全財産を相続する、という、公正証書遺言を作成していました
この訪問してきてほとんど意思能力のない被相続人が口授するという判例が多くみられる気がします
公証人の遺言書の読み上げにただ頷くだけ、はい、と答えるだけ
そんな例はとても多いです
ほんのわずかな被相続人の善意を利用して、極大の相続を得ようとする、と言うのは判例でもよくあります
最低限でも、公正証書遺言の作成は、公証役場で行う、という風に法改正をしたほうが良いのではないかと個人的には思っています